エポキシコールタールピッチ防食鋼管（石油輸送用）

エポキシコールタールピッチ防食鋼管は、パイプラインの防食に広く使用されている鋼管です。主に、地中または水中の石油、ガス、給水、暖房パイプラインの外壁の防食に使用され、鋼構造物、埠頭、船舶、水門、ガスタンク、石油精製・化学プラント設備、コンクリート構造物の防水・浸透防止にも適しています。その主な特徴は以下の通りです。

1. 構成

• プライマーとトップコート：エポキシ樹脂とコールタールピッチを主成分とし、防錆顔料、絶縁性充填剤、可塑剤、レベリング剤、希釈剤、沈降防止剤などを添加して製造されます。
• 硬化剤：B成分は通常、変性アミン系硬化剤です。A、B成分を規定の割合で混合し、均一になるまで攪拌した後、規定時間内に使用します。
• 外観：プライマーA成分は鉄赤色、B成分は黒色、トップコートは黒色です。

2. 特徴

• 緻密で堅牢：塗膜構造が緻密で、機械的強度が高いです。
• 強力な接着力：基材との密着性が高く、剥がれにくいです。
• 耐腐食性：化学媒体、湿潤環境、塩水噴霧などに対して優れた耐性があります。
• 容易な施工性：A、B成分がセットで供給され、現場で混合して使用するため、操作性に優れています。

3. 一般的な規格

• 防食層の構造は、通常「〇布〇油」形式が採用されます。例えば、一布二油、三布二油、五布三油、七布四油などがあります。布はガラス繊維布を指し、油は防食塗料層を指し、層数が多いほど防食性能が高くなります。

4. 適用範囲

• パイプライン工事：地中または水中の鋼製パイプライン、例えば石油、天然ガス、都市給水・暖房パイプラインなどに適しています。
• その他の分野：埠頭、船舶、貯蔵タンク、コンクリート構造物（例えば、汚水池、屋上防水層、地下室）の防食および漏水防止に使用されます。