ニッケル基合金718 ガスタービンにおける応用

ニッケル基合金718（略称718合金、UNS N07718）は、ニッケルを主成分とする析出硬化型耐熱合金であり、優れた機械的強度、耐食性、高温クリープ特性を有し、航空機エンジンや産業用ガスタービンなどの高温高圧環境で広く使用されています。650～700℃の温度で高い強度を維持し、タービン部品に適しており、ガスタービンの効率と寿命を大幅に向上させることができます。
 

ガスタービンにおける応用

718合金は、ガスタービン（特に航空および産業用ガスタービン）において、高温部品に広く使用されています。700℃以下の優れた強度と耐酸化性により、遠心力、熱応力、腐食に耐えることができます。代表的な応用例は以下のとおりです。

• タービンブレードとローターディスク：重要な回転部品であり、高い疲労強度とクリープ強度を提供します（例：GE F101/F110エンジン）。
• ケーシングとリング：支持構造であり、耐熱疲労性があり、コンプレッサーおよびタービンケーシングに使用されます。
• トランジションピースと燃焼器：熱安定性が高く、酸化および熱腐食に抵抗します。
• ファスナーと計器部品：ボルト、バルブなど、高圧環境に適しています。